「実技教科にテストは必要か?」子どもの個性を伸ばす ~テストを見直す④~
今日は「実技教科のテストは必要か」というテーマについて考えてみます。
結論から言えば、私は「必要ないのではないか」と思います。
実技教科とは、音楽・体育・美術・技術家庭科のことです。
長年の教員経験から振り返ると、これらの教科は子どもたちが豊かな生活を送るために位置づけられていると感じます。
「数学が苦手なんだよ」と「音楽が苦手なんだよ」。
この二つの言葉には大きな違いがあります。
数学は入試科目に含まれますが、音楽は入試科目には含まれません。
そう考えると、定期テストで実技教科を評価する必要はないのではないでしょうか。
もし知識や理解度を測りたいのであれば、日常の学習活動の中で行えば十分です。
テストでの評価にこだわるのではなく、日々の学びの姿勢や取り組みを評価すべきです。
むしろ、実技教科は一人ひとりの個性を伸ばす大きなチャンスです。
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手先が器用で、ものづくりに優れている。
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音楽で豊かな表現力を発揮できる。
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運動神経が抜群で、仲間と楽しく競技に取り組める。
こうした力を認めていけば、子どもたちはどんどん自分の個性を伸ばしていけます。
英語や数学が苦手でも、別の分野で光る力を持っているのです。
その良さを認める評価のあり方を考えることが大切です。
実技教科のテストを見直すだけでも、子どもたちの学ぶ姿勢は大きく変わるのではないでしょうか。